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あかぱんつ

「あかぱんつ」は、子どもたちの笑顔を開く、<専門人形劇デュオ>です。

10-31

2010

貫(ぬき)

 今回は、人形劇の舞台で「床」や「地面」の役目をする「貫(ぬき)」について、お知らせします。
 人形劇の舞台では、操演者が隠れて人形だけを舞台に出すために、幕を張ってその上に人形を出し、操演者は幕の陰で演じることがよくあります。「あかぱんつ」の舞台も、ほとんどそのタイプです。
 「あかぱんつ」の舞台には、操演者が立って演じる「立ちげこみ」と、操演者が「おしり車」に座って演じる「前げこみ」とがありますが、今回ご紹介するのは、「立ちげこみ」の方の「貫(ぬき)」についてです。
 「ぬき」は、幕の一番上にある横棒のことです。主には、幕を垂らすための支えの役目をしますが、「あかぱんつ」の人形劇では、もっとたくさんの役目や性質を持っています。

ぬきの写真01

 これは、幕をつける前の「ぬき」の片側半分です。
 下の角材は、断面3×3cmで、柱の上のT字金具の溝にすっぽり入ります。これで「ぬき」が、柱の上に固定できます。
上の板は、幅が10cmあります。客席から見た立場で言うと、奥行きが10cmあるということになります。「ぬき」の上に小道具を置く場合にそなえて、10cmの幅にしてあります。実際、「あかぱんつ」の人形劇では、「ごんべとちゅうた(かかしの巻)」で小づちを置いたり、「わしは、ねむたいんじゃ」でまくらを置いたりします。
 落ちると困る (^-^; ので、幅には余裕をほしいところですが、そうとばかり言っておられません。幅(お客様から見ると奥行き)がありすぎると、その分、お客様から見えない空間が増えてしまいます。
 下の図を見てください。

ぬきの奥行きと見切れ


 立ちげこみなので、お客様は下から見上げることになりますが、「ぬき」の奥行きは、お客様から見えない空間を増やしてしまいます。そういう点からいうと、「ぬき」の奥行きは、狭い方がいいわけです。「あかぱんつ」では10cmとっていますが、練習をつめば、もっと幅のせまい「ぬき」にできるかもしれません。…でも、落ちるのはこわい (^-^;

ぬきの写真02

 これは、「ぬき」の断面図です。右が客席側、左が演者側です。板は、客席側に出っ張るように角材に付いていて、演者側は、板の出っ張りがありません。
 これは一つには、T字金具の留め金が演者側にあると演技の邪魔になるので、留め金は客席側に向いているからです。板が出っ張っていることで、幕が垂れたときに、留め金の前を素通りしてくれるわけです。
 もう一つには、「ぬき」の角材には、舞台に物を立てるためのしかけ(装置)をかませることがあるので、演者側には板が出っ張っていては都合が悪いのです。

 
 「あかぱんつ」の舞台の間口は、人形が演技する場所だけで、2.73mあります。そんな長い「ぬき」を運ぶのは大変なので、「ぬき」は、半分ずつになっていて、舞台を立てるときにT字金具で接続します。接続に使ったT字金具に垂直に角材を挿して、その角材を大道具を立てるための柱に使うこともあります。


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