09-09
2017
お蔵入り
今年度上演しております「かかしにびっくり ごんべとちゅうた」には、ダイコン畑が登場します。そのダイコン畑を作るにあたり、当初は草も生やして草刈りシーンをやろうじゃないのという計画でした。
まずは、ダイコンと草をフェルトで作る作業から。(撮影:3/31)

草の形に切り抜いたフェルトは、そのままでは立っていてくれないので、針金で補強。針金の上からも同色のフェルト布をのせ動かないように、客席からは見えないように縫い付けました。内職のようにちまちま作ってます。
お次は、舞台にダイコンと草を取り付ける装置を作らなくっちゃね。こちらおもに、相方の行人(ゆくと)さんの仕事です。
板に、プラコップとストローをガムテープでとめました。

ストローは、草を抜き差しするのに使います。
プラコップは、底の方を切り落とし、ダイコンを抜き差しするのに使います。
ストローの中に草をいれたところ。

草を抜いたところ。

なにゆえ草に糸がついているかと申しますと。抜いた草が舞台の床に落ちて踏んづけたりしないようにとの配慮からであります。おお、なかなかよくできておりますなあ、と自画自賛。
さらにこの草、ダイコンの前に生えているようにしてあります。「ダイコンが草でかくれてよく見えないよ」となれば成功なんですが、どんなもんでしょうかねえ。客席側から見たところです。

下は同じ装置の舞台側です。
ね、草がちゃんとダイコンよりも前に生えてる感じでしょ。

この草を抜いたら、「おお、すっきり。りっぱなダイコンがでてきたぞ」というふうに見えたらうれしいなあ。
さらにさらに、この草とダイコンの装置はですね、舞台に出したり引っ込めたりが簡単にできるんであります。
用事がないときはこんなふうに下向きになっています。

いざ舞台に出てきてほしいとなったら、草とダイコンのついた板を持ち上げて水平にし、板を舞台の棒に目玉クリップで止めつけておしまい。じつに素早くセットできるんです。
そしてお芝居が終わったら、ダイコンも草も装置の板もみな分解して小さくして持ち運べる。と、ここまでの細工ができて完成なのだ。
わーい、やったね。
が、しかしその後、草はすべてボツになりました。
稽古が進むにつれ、草取りのシーンをカットしたほうがお話がすっきりすると判明してしまったんだな、これが。
ゆえに、草もストローも全部撤去。ダイコンとプラコップの入れ物だけはそのまま使うことにはなりましたけど。ああ、もったいなあ。
そうえば、フェルトだって最初は緑色に染めるところから始めたんでした。染めても色がそぐわなくて、店頭で見たり取り寄せたりもして集めたわけで。ふ~、なかなか簡単にはいかんもんですなあ。
思えば、こうしたお蔵入りのお品物ってけっこうあります。ゴミになったり、いつか使うかもと段ボールにしまったり。
あ、そうそう。パンフレット用に撮影した登場人物「ちゅうた」が草取りをするこんなシーンも、お蔵いり。

でも、写真はパソコンの中に収まってるのでさしてお邪魔にはなりません。
ひじょうに悩ましいのは、これ。これですわ。天井まで埋まった諸々の材料と上演した過去の人形及び小道具等が詰まった段ボールの山。ドーン!

こんなのが、物置や押し入れ、天袋にもじわじわと攻め入ってきておるのです。なにせ毎年なにかしらの新作を作るから増える一方なわけで。
さあさあ、どうするよ、これ。
「収納のプロ」「住まいのダイエット」、そんな吊り広告が目にとまる近頃であります。
まずは、ダイコンと草をフェルトで作る作業から。(撮影:3/31)

草の形に切り抜いたフェルトは、そのままでは立っていてくれないので、針金で補強。針金の上からも同色のフェルト布をのせ動かないように、客席からは見えないように縫い付けました。内職のようにちまちま作ってます。
お次は、舞台にダイコンと草を取り付ける装置を作らなくっちゃね。こちらおもに、相方の行人(ゆくと)さんの仕事です。
板に、プラコップとストローをガムテープでとめました。

ストローは、草を抜き差しするのに使います。
プラコップは、底の方を切り落とし、ダイコンを抜き差しするのに使います。
ストローの中に草をいれたところ。

草を抜いたところ。

なにゆえ草に糸がついているかと申しますと。抜いた草が舞台の床に落ちて踏んづけたりしないようにとの配慮からであります。おお、なかなかよくできておりますなあ、と自画自賛。
さらにこの草、ダイコンの前に生えているようにしてあります。「ダイコンが草でかくれてよく見えないよ」となれば成功なんですが、どんなもんでしょうかねえ。客席側から見たところです。

下は同じ装置の舞台側です。
ね、草がちゃんとダイコンよりも前に生えてる感じでしょ。

この草を抜いたら、「おお、すっきり。りっぱなダイコンがでてきたぞ」というふうに見えたらうれしいなあ。
さらにさらに、この草とダイコンの装置はですね、舞台に出したり引っ込めたりが簡単にできるんであります。
用事がないときはこんなふうに下向きになっています。

いざ舞台に出てきてほしいとなったら、草とダイコンのついた板を持ち上げて水平にし、板を舞台の棒に目玉クリップで止めつけておしまい。じつに素早くセットできるんです。
そしてお芝居が終わったら、ダイコンも草も装置の板もみな分解して小さくして持ち運べる。と、ここまでの細工ができて完成なのだ。
わーい、やったね。
が、しかしその後、草はすべてボツになりました。
稽古が進むにつれ、草取りのシーンをカットしたほうがお話がすっきりすると判明してしまったんだな、これが。
ゆえに、草もストローも全部撤去。ダイコンとプラコップの入れ物だけはそのまま使うことにはなりましたけど。ああ、もったいなあ。
そうえば、フェルトだって最初は緑色に染めるところから始めたんでした。染めても色がそぐわなくて、店頭で見たり取り寄せたりもして集めたわけで。ふ~、なかなか簡単にはいかんもんですなあ。
思えば、こうしたお蔵入りのお品物ってけっこうあります。ゴミになったり、いつか使うかもと段ボールにしまったり。
あ、そうそう。パンフレット用に撮影した登場人物「ちゅうた」が草取りをするこんなシーンも、お蔵いり。

でも、写真はパソコンの中に収まってるのでさしてお邪魔にはなりません。
ひじょうに悩ましいのは、これ。これですわ。天井まで埋まった諸々の材料と上演した過去の人形及び小道具等が詰まった段ボールの山。ドーン!

こんなのが、物置や押し入れ、天袋にもじわじわと攻め入ってきておるのです。なにせ毎年なにかしらの新作を作るから増える一方なわけで。
さあさあ、どうするよ、これ。
「収納のプロ」「住まいのダイエット」、そんな吊り広告が目にとまる近頃であります。
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